シャリク・カーン著
ニューヨーク(ロイター) – 水曜日のアジア市場序盤、原油価格は堅調に推移し、世界的な指標となるブレントは前場につけた1ヵ月ぶりの安値付近で推移した。
0010GMTまでのブレント原油先物は、11セント(0.1%)安の1バレル83.62ドル。 米ウエスト・テキサス・インターミディエイト原油先物も11セント(0.1%)安の1バレル80.65ドルだった。
ブレント原油先物は火曜日に83.30ドルと、6月17日以来の安値をつけた。
中国の需要に対する懸念が引き続きセンチメントの重石になっていると、ANZ銀行のアナリスト、ダニエル・ハイネス氏は指摘した。 石油輸入国トップの中国の第2四半期の経済成長率は4.7%で、これは2023年第1四半期以来の低成長であった。
ドル高も原油価格の重荷になっている、とハインズ氏は書いている。 水曜日のドル指数は3セッション連続で小幅高となり、他の通貨を持つ投資家にとっては原油が割高になった。
世界最大の石油生産国であり消費国でもある米国では、需要懸念とドル高が供給逼迫の兆しを相殺した。
米国石油協会(American Petroleum Institute)のデータを引用し、市場関係者が水曜日に語ったところによると、7月12日に終了した週の米国の原油在庫は440万バレル減少した。
ロイターの世論調査では、原油在庫は3万3,000バレル減少すると予想されている。
一方、地政学的リスクの高まりが原油価格の下落を抑えていると、グローマーク・エナジーのアナリストは述べた。
リベリア船籍の石油タンカーが紅海でイエメンのフーシ派に攻撃された後、被害状況を確認し、石油流出の可能性を調査していると、紅海・アデン湾合同海事情報センター(JMIC)が火曜日発表した。