Investing.com–米株価指数先物は水曜日夕方の取引で上昇し、ウォール街の過去最高値を更新した。
特に、大手アップル(NASDAQ:AAPL)が人工知能分野への参入を発表したことで、人工知能への期待からテクノロジー株が上昇した。
S&P500先物は0.1%上昇の5,435.0ポイント、ナスダック100先物は0.5%上昇の19,596.25ポイント。 ダウ先物は0.1%減の38,726.0ポイント。
FRBはタカ派的な姿勢を打ち出し、CPIインフレ率は低下
FRBは水曜日、大方の予想通り金利を据え置いた。
しかしパウエル議長は、FRBが今年利下げを実施するのは1回のみとし、3月の事前予想では3回の利下げを見込んでいたことを明らかにし、市場を驚かせた。
FRBのスタンスが変わったのは、国内のインフレ率上昇の兆候を見るメンバーが増えたためで、一部の政策担当者は今年のインフレ率引き下げは見送るよう求めた。 中央銀行はまた、今年のインフレ見通しを引き上げた。
しかし、FRBのタカ派的なメッセージは、5月の消費者物価指数のインフレ率がわずかに低下したというデータによって、いくらか相殺された。 ウォールストリートの上昇の大部分は、ディスインフレが引き続き進行中であるという楽観的な見方から、この数値の発表後に始まった。
木曜日には生産者物価指数が発表され、全体的なインフレ率に関するさらなる手がかりを提供する予定だ。
S&P500とナスダックはハイテク株の上昇で過去最高値を更新
S&P500とナスダック総合株価指数はともに過去最高値を更新した。
アップル社は今週初め、同社のフラッグシップ・デバイス向けに多数の新しいAI機能を発表し、その機能の一部を実装するためにOpenAIとも提携することを明らかにした。 株価は7%急騰し、一時エヌビディア・コーポレーション(NASDAQ:NVDA)とマイクロソフト・コーポレーション(NASDAQ:MSFT)を抜き、ウォール街で最も価値のある企業となった。
クラウド大手のオラクル(NYSE:ORCL)もアルファベット(NASDAQ:GOOGL)社やマイクロソフトとのAI提携を発表し、株価は水曜日に13%上昇した。
S&P500種株価指数は0.9%上昇の5,421.03ポイント、ナスダック総合株価指数は1.5%上昇の17,610.79ポイントだった。 景気に敏感なダウ平均は0.1%減の38,712.21ポイントと出遅れた。
消費者物価指数(CPI)が軟調な結果となり、消費の冷え込みが予想されたため、消費者関連株の下落がダウの重荷となった。 ナイキ・インク(NYSE:NKE)は指数の最大の足かせとなった。
時間外取引では、ブロードコム(NASDAQ:AVGO)がAI需要を背景に好業績を記録し、14%超の急騰となった。 また、1株につき10株の株式分割も発表した。