エコー・ワン著
(ロイター] – 今週の経済指標や金融政策に光を当てる可能性のある米連邦準備制度理事会(FRB)高官の講演を控え、人工知能に対する熱狂からテクノロジー株が上昇し、S&P500とナスダックは月曜日の終値で過去最高値を記録した。
メガキャップのアップルとマイクロソフト(NASDAQ:MSFT)は序盤の下落から反発し、それぞれ1.97%と1.31%の上昇で終わった。
アップル(NASDAQ:AAPL)株は、iPhone需要の再燃を意図した新しいAI機能を発表し、先週からの上昇幅を拡大した。
イリノイ州シャンペーンにあるコザド・アセット・マネジメントの投資アドバイザー兼ポートフォリオ・マネージャー、J・ブライアント・エヴァンスは、「これはAIが牽引し続けている」と語った。
ブロードコム(NASDAQ:AVGO)は5.41%、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリングの米国上場株は2.74%それぞれ上昇し、マイクロン・テクノロジー(NASDAQ:MU)は証券会社による目標株価引き上げを受けて4.58%上昇した。
フィラデルフィアSE半導体指数は、人工知能チップのリーダーであるエヌビディア(NASDAQ:NVDA)が史上最高値から後退し0.66%のマイナスとなったにもかかわらず、史上最高値を更新した。
S&P500種株価指数の11部門中、最も上昇したのは消費者裁量とテクノロジーで、下落したのは公益と不動産だった。
「将来的には金利が下がり、住宅コストが下がり、消費者が助かるかもしれないという期待もあります」とエバンス氏。
ゴールドマン・サックスはS&P500指数の2024年末の目標を5,200から5,600に引き上げ、エバーコアISIはベンチマーク指数の予想を4,750から6,000に引き上げた。
両証券会社ともアップグレードの理由として、テクノロジーの強さとAIへの熱意を挙げている。
フィラデルフィア連銀のパトリック・ハーカー総裁は月曜日、FRBは経済見通しがうまくいけば、今年中に基準金利を1度引き下げることができると述べた。
リサ・クックFRB理事が月曜の後半に講演する。
今週の経済指標は、火曜日の5月小売売上高に続き、鉱工業生産、住宅着工件数、S&Pフラッシュ購買担当者景気指数である。
水曜日は6月1日の祝日のため、市場は休場となる。
FRBは水曜日に金利を据え置き、利下げ開始をおそらく12月下旬まで延期した。
しかし、LSEGのデータによると、市場は依然として今年中に2回程度の25ベーシスポイントの引き下げを予想している。 CMEのFedWatchツールによれば、緩和は9月の会合から始まると見られている。
ダウ平均は188.94ポイント(0.49%)高の38,778.10。 S&P500種株価指数は41.63ポイント(0.77%)上昇の5,473.23、ナスダック総合株価指数は168.14ポイント(0.95%)上昇の17,857.02。
オートデスク(NASDAQ:ADSK)は、アクティビスト投資家スターボード・バリューがソフトウェア・メーカーの株式約5億ドルを購入したとの報道を受けて6.48%急騰した。
ニューヨーク証券取引所では、250の新高値と126の新安値があった。
S&P500種株価指数は52週高値37、安値6を更新し、ナスダック総合株価指数は高値61、安値214を記録した。
米国の取引所における出来高は111.2億株で、過去20取引日の全セッションの平均118.7億株と比較した。