Investing.com–木曜日、日本円は過去38年間で最も円安に近い水準で安定した。通貨が直近で下落したことと、米国市場の休日中の流動性の低さが、政府の介入に対する新たな憶測を呼び起こした。
1ドルを買うために必要な円の数を示す円相場USDJPYペアは、米国東部時間20:04(日本時間00:04)までに0.1%下落し、161.50となった。 同ペアは水曜日に161.99まで上昇した後、ドル安を受けて下落した。
しかし、日本経済の低迷や日銀の金融引き締め観測の後退から、1986年以来の高値に近い水準で推移した。
当局からの警告が続く中、介入に注目
USDJPYペアは、前回5月に日本の当局による介入を促したレベルである160を大きく上回って取引されている。
政府高官は、円安を食い止めるために市場介入を行う可能性について、口先だけの警告を続けていた。 しかし、どのような水準で、あるいはどの程度の幅で介入するかは明らかにしていない。
トレーダーは、7月4日の米国独立記念日の休暇中の流動性の低い状況は、取引量の減少が通貨防衛のコストを削減することを考えると、政府の介入の舞台を設定する可能性があると推測した。
前回、政府が介入したのは5月初旬で、為替市場の取引量が少なかった日本市場の休日だった。
それでも、介入は円安を一時的に止めるに過ぎないと予想される。
米国金利の高止まりと日銀の金融引き締めの遅れが円安の2大要因であり、当面は円安が続くと予想される。
第1四半期の国内総生産(GDP)データが大幅に下方修正されたことから、最近の日本経済に弱さが見られ、日銀の政策引き締めの余力がどの程度あるのか疑問視されている。
日本のインフレ率もここ数ヶ月低迷している。